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ある理学療法士の今後の医療展開の妄想

日本の医療の中で、お金がかかるのは「がん」と「脳卒中」である。
「脳卒中」において何にお金がかかるか!?

それは、「回復期リハビリテーション」である。 
「回復期」という時期は、生命に関わる治療を終えた次の段階である。
その中で、一番お金がかかる部分は何か?

人件費と宿泊費である。
回復期はリハビリ医、リハビリスタッフ、介護職員、看護師など多職種が携わる。
そして、最長で6ヶ月間という長期間の入院が可能である。

ヨーロッパでは「回復期」ではなく、「亜急性期」という期間が主流である。
この「亜急性期」での入院期間は非常に短い。日本の「回復期」の3ヵ月や6ヶ月とは比較にならない。

では、ヨーロッパは「亜急性期」を終えて退院した方はもうリハビリができないのか!?
ここからが日本とは逆なのである。
ヨーロッパは「在宅医療」が発展しているのだ。
退院後のリハビリテーションや訪問看護は日本の週1~2回の在宅リハビリテーションとは比べものにならない量が法律上提供することができる。

在宅医療の発展は医療費の大幅なカットに繋がる。
その理由は、人件費と宿泊費がかからないことにある。在宅の一番の介護者は家族である。
回復期のように24時間の看護師の在中は必要ない。その代わり、在宅で必要な分だけの訪問看護やリハビリテーションを提供することができれば、大幅な人件費・宿泊費をカットすることができる。

日本は回復期での平均入院期間を大幅に減少させようとしている。早期加算はその典型である。
そして、近い将来、回復期のベッド数は減らされていく。
その中で、日本の医療で比重がおかれていくのは「急性期」と「在宅」である。

「急性期」でより高い医療を提供し、より早く「在宅」へ移行する。

※ あくまでも、これは若手理学療法士の妄想である。悪しからず。