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一人の理学療法士が描く理想のリハビリテーションの一端

これは、リハビリ訪問看護ステーションライブが目指すリハビリテーションではない。あくまで私、秋田聖司が目指すリハビリテーションの一端である。

ある日の訪問リハビリテーションの出来事↓↓↓↓

利用者さん(男性)は普段ベッドで寝たきりである。ご飯はベッドの上でテーブルをつけて行っている。
リハビリの時間は唯一リハビリスタッフの介助でベッドから車いすに乗り移ることができる。
その日は、早朝にリハビリに入った。
そこで…「今日は車いすに乗って朝食を食べてみませんか?」と提案。

すると、どうだろう。
いつもはベッドで奥さんが介助しながらご飯を食べているが、車椅子に座ってみると、箸を使って一人でご飯を食べれているではないか!
食事中、奥さんとゆっくりお話。いつもは朝ヘルパーさんが服の着替えやオムツ交換に来てくれるため、奥さんは朝食をとる時間がなく、朝食はほとんど食べれていない、数か月前はテーブルで一緒にご飯を食べていたとのこと。
そこで…「来週はリハビリのときに車いすに座って奥さんと二人でご飯食べませんか?」と提案。
奥さんは笑顔で「いいの?まさか、また一緒にご飯が食べれるなんて」と。

これがリハビリ?と思う人がいるかもしれない。病院ではあまり見られない光景である。
見る人によっては、ただ車いすに座ってご飯を食べているだけ。ベッドで食べるのも変わりないじゃないかと思うかもしれない。

想像してみてください。私たちは日常生活でベッドでご飯を食べることがありますか?風邪になったとき位?
今まで当たり前だった日常が障害や病気になることで突然姿を消す。
トイレで用を足し…夫婦でご飯を食べ…テレビを見て…お風呂に入って。
当たり前の日常は遠い記憶。
日常をゆっくりと取り戻していこう、利用者さんだけではない、もちろんご家族もだ。そこには笑顔が溢れている。

リハビリテーションの考え方は人ぞれぞれだ。しかし、理学療法、作業療法、言語療法ではない。 
“療法”はあくまで“手段”、“リハビリテーション”は“概念”である。

秋田聖司のリハビリテーションは、その人が自分らしく生きることを支援することである。